神戸の調剤薬局

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管理栄養士コラム『はゔぁぐっでい!』

2023年03月

2023.03.28

【健康栄養だより】高尿酸血症・痛風

 こんにちは!☺

グッドプランニングの調剤薬局では、毎月、管理栄養士が作成する健康・栄養だよりを発行しています。病気の食事についてや季節に合った食事、話題の食事について等様々なテーマを取り入れています!グッドプランニングの調剤薬局全店で受け取れるようになっておりますので、お近くの店舗のスタッフにお声がけください!


~健康栄養だより 第25号「高尿酸血症・痛風」~

  • 尿酸とは「プリン体」という物質が体内で分解されてできる燃えカスです。プリン体は運動したり、臓器を動かしたりするためのエネルギー物質で、常に体内で作られています。プリン体は細胞の中にあるものなので、動物・植物いずれかの食品からも体内に入ります。

◎高尿酸血症と痛風の関係

尿酸値が7.0mg/dLを超えた状態が高尿酸血症です。尿酸値が9.0mg/dLを超えると痛風の発症リスクが高まります。

◎合併症に要注意!

高尿酸血症が長期化すると尿酸が結晶化し、全身で悪さをします。関節に溜まれば痛風発作リスクを高め、皮下組織や関節などに沈着すれば痛風結節というコブのようなものを作ります。腎臓に沈着すると痛風腎を引き起こし、腎臓の機能を低下させます。老廃物を尿として排泄できない腎不全にまで悪化すれば、透析を受けなければなりません。

◎食事のポイント

  • 〇肥満の方は減量を心がけましょう
  • BMI=体重(kg)÷身長(m)²
    上のBMI値が25を超えると肥満とされています。肥満の原因は食事の摂り過ぎや運動不足などであることが多く、高コレステロールや糖尿病、高血圧などの他の因子の原因と同じものであることが多いです。短期間で大きな目標を作るより無理のない目標を立て、継続的に体重を落としていく必要があります。

〇プリン体の食べ過ぎを控える
プリン体は1日400mg未満を目安にしましょう
【極めて多い食べ物300mg~】
鶏レバー、太刀魚、しらす干し、真いわし(干物)、白子(いさき、ふぐ、たら)、あんこう肝(酒蒸し)
【多い食べ物200~300mg】
豚レバー、牛レバー、かつお、真いわし、真あじ(干物)、さんま(干物)、おきあみ、大正えび

〇お酒の飲み過ぎに注意
・ビール500mL(中ジョッキ1杯):プリン体44mg
・焼酎100mL(1/2合強):プリン体0mg
・ウイスキー60mL(ダブル1杯):プリン体0.1mg
・ワイン200mL(グラス2杯):プリン体3.2mg
・日本酒180mL(1合):プリン体2.7mg
・梅酒180mL:プリン体0.4mg

〇水をたくさん飲む

たくさんの尿で尿酸を排泄するため、水やお茶を1日2L以上飲みましょう。砂糖を多く含む清涼飲料水は尿酸値をあげてしまうので飲み過ぎに注意しましょう。

〇有酸素運動をしましょう

100mダッシュのような息をこらえて行う無酸素運動は肥満解消法としておすすめできません。また、尿酸値上昇の原因になります。ウォーキングなどの有酸素運動を定期的に行いましょう。

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  • ◎健康・栄養だよりbuck number◎                                                   
  • 第1・2号 免疫力を高めよう
  • 第3号 夏の暑さから体を守ろう
  • 第4号 目の疲れ対策
  • 第5号 食後血糖値を抑えよう
  • 第6号 寒い冬を乗り切ろう
  • 第7号 質の良い睡眠をとりましょう
  • 第8号 食物繊維をたくさん摂ろう
  • 第9号 熱中症を予防しよう
  • 第10号 便秘を予防しよう
  • 第11号 体をたくさん動かそう
  • 第12号 冷えを予防・改善しよう
  • 第13号 油を上手に使おう
  • 第14号 ファイトケミカルについて
  • 第15号 薬膳の考え方を普段に
  • 第16号 食事でフレイルを予防しよう
  • 第17号 食中毒を予防しよう
  • 第18号 人工甘味料の上手な使い方
  • 第19号 ビタミンについて
  • 第20号 貧血を予防しよう
  • 第21号 食品表示の見方を知ろう
  • 第22号 糖尿病の方の間食について
  • 第23号 カリウムについて
  • 第24号 下痢の時の食事

2023.03.22

【健康栄養だより】下痢の時の食事

こんにちは!☺

グッドプランニングの調剤薬局では、毎月、管理栄養士が作成する健康・栄養だよりを発行しています。病気の食事についてや季節に合った食事、話題の食事について等様々なテーマを取り入れています!グッドプランニングの調剤薬局全店で受け取れるようになっておりますので、お近くの店舗のスタッフにお声がけください!


~健康栄養だより 第24号「下痢の時の食事」~

  • 下痢は腸内の水分が多くなり便が液状またはそれに近い状態になることです。理想的な便の水分量は70~80%ですが、80~90%になると”軟便”、90%を超えると”水様便”となります。

◎下痢を引き起こす原因

  • 〇消化不良
  • ・暴飲暴食
  • ・甘い物や脂っこい物の食べすぎ
  • ・刺激の強い物を食べた
  • 〇食あたり
  • ・生カキや生のお肉を食べた
  • ・賞味期限、消費期限切れのものを食べた
  • ・調理から時間の経ったものを食べた
  • 〇ストレス
  • ・精神的なストレス
  • ・身体の冷え
  • 〇その他
  • ・薬の影
  • ・牛乳や乳製品の摂取(乳糖不耐症)
  • ・過敏性腸症候群

◎こんなときは要注意!

下痢は、数日で自然に治癒することがほとんどですが、次のような場合は早めに医師の診察を受けることが望ましいです。
・便に血が混ざっている

・経験したことのないような激しい下痢
・下痢以外にも発熱や吐き気、嘔吐がある
・症状が悪化し、改善がみられない
・同じものを食べた人も下痢の症状がある
・排便後も腹痛が治まらない

◎食事のポイント

  • 〇水分、電解質を十分に補給する
  • 下痢のときは体内の水分と電解質(主にナトリウムとカリウム)が失われ、脱水状態や電解質のバランスが崩れるので、その補給が大切になります。その際、冷たい飲み物ではなく、温かいお茶やスープ等を選ぶようにしましょう。

〇消化のよい食品を選択する
胃腸の調子が良くないときは、食事を控えて胃腸を休めることや、極力胃腸に負担をかけない消化のよい炭水化物やたんぱく質を選ぶことが大切です。なお、食物繊維や脂質の多い食品は胃腸に負担をかけるので、食物繊維、脂質の少ない食品をなるべくやわらかく調理するよう心がけましょう
例:おかゆ、煮込みうどん、ささみ、みそ汁、りんごのすりおろし等

〇胃腸に負担をかける食品は避ける
脂質や糖分を多く含む食品刺激の強いものは、胃酸の分泌を高める原因となり胃腸に負担をかけるため、注意が必要です。栄養バランスが良いとされる生野菜も食物繊維を多く含むため腸の運動を活発にしてしまいます。
例:ラーメン、脂肪の多い肉や魚、生野菜、海藻、ケーキ、柑橘類、香辛料、嗜好飲料(アルコール、コーヒー、炭酸飲料等)等

〇調理法を工夫する
煮る、蒸す、茹でる、焼くなど、油の使用が少ない調理法でやわらかい仕上がりになるようにしましょう。揚げ物や炒め物は油を多く使用する調理法ですので、なるべく控えるように注意が必要です。

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  • ◎健康・栄養だよりbuck number◎                                                   
  • 第1・2号 免疫力を高めよう
  • 第3号 夏の暑さから体を守ろう
  • 第4号 目の疲れ対策
  • 第5号 食後血糖値を抑えよう
  • 第6号 寒い冬を乗り切ろう
  • 第7号 質の良い睡眠をとりましょう
  • 第8号 食物繊維をたくさん摂ろう
  • 第9号 熱中症を予防しよう
  • 第10号 便秘を予防しよう
  • 第11号 体をたくさん動かそう
  • 第12号 冷えを予防・改善しよう
  • 第13号 油を上手に使おう
  • 第14号 ファイトケミカルについて
  • 第15号 薬膳の考え方を普段に
  • 第16号 食事でフレイルを予防しよう
  • 第17号 食中毒を予防しよう
  • 第18号 人工甘味料の上手な使い方
  • 第19号 ビタミンについて
  • 第20号 貧血を予防しよう
  • 第21号 食品表示の見方を知ろう
  • 第22号 糖尿病の方の間食について
  • 第23号 カリウムについて

2023.03.15

【健康栄養だより】カリウムについて

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グッドプランニングの調剤薬局では、毎月、管理栄養士が作成する健康・栄養だよりを発行しています。病気の食事についてや季節に合った食事、話題の食事について等様々なテーマを取り入れています!グッドプランニングの調剤薬局全店で受け取れるようになっておりますので、お近くの店舗のスタッフにお声がけください!


~健康栄養だより 第23号「カリウムについて」~

  • カリウムは人体に必要なミネラルの一種です。カリウムの働きや多く含まれる食品等をご紹介します。

◎カリウムのはたらき

  • ・細胞内の浸透圧を調節して一定に保つ
  • ・体液のpHバランスを保つ
  • ・体の余分な塩分(ナトリウム)を体の外に出しやすくする
  • ★カリウムの摂取は、血圧の低下脳卒中の予防骨密度の増加につながります!
  • 低カリウム血症(血液中カリウム濃度3.5mEq/L以下)になると
  • 筋力低下、悪心、筋肉痛、嘔吐、便秘、けいれん等
  • 重度:麻痺性腸閉塞
  • 高カリウム血症(血液中カリウム濃度5.5mEq/L以上)になると
  • 胃腸症状(嘔吐、悪心)、筋肉/神経症状(しびれ感、知覚過敏、脱力感)、不整脈
  • ※通常血液中カリウム濃度3.5~5.0mEq/L

◎カリウム摂取量(日本人の食事摂取基準2020年版)

〇目安量…18歳以上 男性2500mg/日、女性2000mg/日
※目安量とは体内のカリウム平衡を維持するために適切と考えられる値
〇目標量…18歳以上 男性3000mg/日、女性2600mg/日
※目標量とは生活習慣病予定を目的とした摂取量
〇カリウム値が高めの方…高カリウム血中の方は1500mg/日に抑える
〇腎機能が低下している方
腎臓に障害があると、カリウムを十分に尿に排泄することができずに、体内に蓄積してしまいます。血中カリウム濃度が上がってしまうと不整脈が起きたり心臓が止まって突然死することもあります。
→カリウム自体が腎臓に悪影響を及ぼすわけではありません。

◎カリウムを多く含む食品

  • じゃがいも(中1個) 370mg
  • 納豆(1パック50g) 330mg
  • ほうれんそう(生100g) 690mg
  • ほうれんそう(ゆで100g) 490mg
  • バナナ(1本120g) 430mg
  • 牛乳(1杯200mL) 300mg
  • ◎カリウムを減らすコツ
  • ・食品の切り方を工夫し、表面積を大きくする(例:薄切り、さいの目切り等)
  • 水さらし、ゆでる、水煮を行い、水をしっかり切る

【植物性食品】
水を大量に使う調理方法でカリウムを減少させることができます!
・米→研ぐ回数を増やす
・麺類→茹でる
・野菜類→葉物野菜と干し野菜は茹でる
★電子レンジ調理では減らすことができません
※青菜やパスタは茹でる際に塩を使わないことで、減塩することもできます。

【動物性食品】
魚類と肉類で調理方法が異なります。
・魚類→水で煮る ※フライにすると、生よりも高くなる
・肉類→茹でる ※フライや唐揚げでも減少する

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  • ◎健康・栄養だよりbuck number◎                                                   
  • 第1・2号 免疫力を高めよう
  • 第3号 夏の暑さから体を守ろう
  • 第4号 目の疲れ対策
  • 第5号 食後血糖値を抑えよう
  • 第6号 寒い冬を乗り切ろう
  • 第7号 質の良い睡眠をとりましょう
  • 第8号 食物繊維をたくさん摂ろう
  • 第9号 熱中症を予防しよう
  • 第10号 便秘を予防しよう
  • 第11号 体をたくさん動かそう
  • 第12号 冷えを予防・改善しよう
  • 第13号 油を上手に使おう
  • 第14号 ファイトケミカルについて
  • 第15号 薬膳の考え方を普段に
  • 第16号 食事でフレイルを予防しよう
  • 第17号 食中毒を予防しよう
  • 第18号 人工甘味料の上手な使い方
  • 第19号 ビタミンについて
  • 第20号 貧血を予防しよう
  • 第21号 食品表示の見方を知ろう
  • 第22号 糖尿病の方の間食について

2023.03.14

【健康栄養だより】糖尿病の方の間食について

  こんにちは!☺

グッドプランニングの調剤薬局では、毎月、管理栄養士が作成する健康・栄養だよりを発行しています。病気の食事についてや季節に合った食事、話題の食事について等様々なテーマを取り入れています!グッドプランニングの調剤薬局全店で受け取れるようになっておりますので、お近くの店舗のスタッフにお声がけください!


~健康栄養だより 第22号「糖尿病の方の間食について」~

  • 血糖値の変化に大きく影響を与える栄養素が「糖質」で、糖質の多い食品を食べるほど血糖値が上がります。糖質はごはん・パン・お菓子等様々な食べ物に含まれており、血糖値の変化は食事や間食によっても変わるため、基本的には間食をしない方が良いですが、やめられない場合は食べる時間や食べ物、量を工夫してみましょう!

◎間食のポイント

  • ・1日当たりの間食は80~160kcalが理想。多くても200kcal以内に収める
  • ・間食をしたいという理由で1食を抜いてその分のカロリーを減らせばよいというわけではない
  • ★1日3食バランスよく食べた上で、間食はあくまでも「オマケ」として考える。

◎間食のタイミング

  • 血糖値は食べてから時間がたつに従って徐々に下がっていきますが、間食を摂る時間によっては、血糖値が十分に下がりきらない状態で次の食事をとることになります。
  • 食後に上がった血糖値を下げようとし始めた時に間食を行うと再び上昇してしまう為、高血糖状態が続くことになります。
  • ✖ 15時
  • ✖ 夜寝る前
  •   →血糖値が高いまま就寝することになり、下がりきらないまま起床を迎えてしまう。肥満の原因にもなる。
  • 〇 食後のすぐ後
  •   →1日の血糖上昇回数を一定にできる
  • 〇 運動や活動を始める前
  •   →エネルギー消費が期待できるため、血糖値が上がったままになりにくい

◎おすすめの間食

  • ・果物🍊
  • 果物に含まれる果糖は一定量であれば、血糖にほとんど影響がありません。ビタミン、ミネラル、食物繊維も豊富でおすすめですが、食べ過ぎると中性脂肪の増加や、体重増加をきたす可能性があるため、1日80kcalを目安に摂取してください
  • 80kcalの目安:みかん2個、キウイ1個半、りんご半分、なし半分
  • ・ナッツ類
  • ナッツには普段不足しがちなマグネシウムやカルシウム等のミネラル類や食物繊維、ビタミンE、葉酸などのビタミン類が含まれます。また、不飽和脂肪酸が多く含まれる為、LDLコレステロールや中性脂肪を減らし、動脈硬化を防ぐ作用があります。しかし、カロリーも高いので、1日に20粒程度に抑えましょう。塩味付きの物だと塩分を摂り過ぎてしまうので、無塩タイプを選ぶようにしましょう。
  • ・たんぱく質🧀
  • たんぱく質と一緒に食べると血糖値の変動が緩やかになる為、たんぱく質源やたんぱく質源が含まれたものを選びましょう。例えば、おせんべいはチーズやおから、豆等が入っているものがおすすめです。チーズや無糖ヨーグルト、小魚、ゆで卵などには糖質も少なく、たんぱく質をとることで腹持ちもよくなります!
  • ◎食べすぎないようにするためには?
  • ・食べる量を決めましょう。(例:80kcalまで、〇個までにする等)
  • ・小分けタイプを購入しましょう。
  • ・見えるところにお菓子を置かないようにしましょう。
  • ・テレビ等を見ながらの「ながら食べ」をせず、味わいながらゆっくり食べるようにしましょう。
  • ・買い置きをしないようにしましょう。

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  • ◎健康・栄養だよりbuck number◎                                                   
  • 第1・2号 免疫力を高めよう
  • 第3号 夏の暑さから体を守ろう
  • 第4号 目の疲れ対策
  • 第5号 食後血糖値を抑えよう
  • 第6号 寒い冬を乗り切ろう
  • 第7号 質の良い睡眠をとりましょう
  • 第8号 食物繊維をたくさん摂ろう
  • 第9号 熱中症を予防しよう
  • 第10号 便秘を予防しよう
  • 第11号 体をたくさん動かそう
  • 第12号 冷えを予防・改善しよう
  • 第13号 油を上手に使おう
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